文章力が苦手で、、今更だれにも聞けないな、、
そんな時は今回説明する「文章の基本11項目」を覚えておくといいよ
文章の基本を押さえれば「企画書」「報告書」「プレゼンテーション」「小論文」にも役に立つね
1「短く書く」
・句点(。)を打ち、話を1つひとつ言い切りながら文章を作成する。
・熟語を早く示す。
→「どうしたいのか」という結論(熟語)がいつまでも現れないと、なにが言いたいのか読み手に伝わらない。
2「文の前半と後半が手をつなぐ」
・(主語と述語)最初と最後を続けて読んでみて「何(誰)がどうしたのか」という関係を確認する。
×留学の経験は、自分を様々な角度から客観視できた。→
〇私は、留学した時、自分をさまざまな角度から客観視できた。
・(目的語と述語)
×自分で稼いだお金で、好きなものを買ったり仲間と遊ぶ資金にする。→
〇自分で稼いだお金で、好きなものを買ったり仲間と遊んだりする。
・(熟語の共有)
×私は、山や海で泳ぐことが好きだ。→〇私は、山を眺めることや海で泳ぐことが好きだ。
3「分かりやすく書く」
・読み手に頭を使わせない。
・主役を冒頭に登場させる。読み手側に回って見直してみる習慣をつける。
・修飾語は直前に置く
×私は一番、娘が旅をしながら自分と父親とを比べている場面が印象的だった。→
〇私は、娘が旅をしながら自分と父親を比べている場面が一番印象的だった。
・ぼやして書かない。「とか」「かな」「感じ?」と何重にも予防線を張らない。
他にも「影響を受ける」「見直す」は「どのように?」と考えさせる表現は使わない。
・曖昧接続を避ける。「~なので」や「したがって」「ゆえに」と明確に表現する。
×私はこのような研修に参加したことがなく、大変参考になった。→
〇私はこのような研修に参加したことがなかったので、大変参考になった。
・いくつかのことを列挙する場合には箇条書きにする。表にできるものは、表にすると分かりやすい。
4「簡潔に書く」
・削れる言葉を削る。
×そのようにして考えてみると→〇そう考えると
×会社がすることのできることは→〇会社ができることは
・同じ言葉や意味が重複する場合は1つにする。
・「させていただく」の表現は、相手の了解を得てから何かをしたい時に適切。
・「基本的に」「対して」「部分」「形」など、無意味な言葉は書かない。
・「以下、ご報告します」「について以下に述べていきます」などは取り去って、いきなり本題に入る。
・「なぜなら」「理由としては」は不要→「からだ」があれば十分。
・「感じる」「考える」も読み手は承知しているので余計な表現。
・漢語「現状」「状況」「存在」「内容」「背景」を必要のないところで多用しない。
5「的確に書く」
・×本を読んだり、趣味をしたりして1日の大半を過ごす。→
〇本を読んだり、趣味を楽しんだりして1日の大半を過ごす。
・列挙するときは、品詞を揃える。
×彼の長所は、仕事が速い、明るい、親切なことだ。→
〇彼の長所は仕事が速いこと、明るいこと、親切なことだ。(名詞に統一)
または、早い、明るい、親切の3つだ。(形容詞、形容動詞に統一)
・「が…する」「を…させる」の自動詞と他動詞の組み合わせを使う。
(自動詞)顔と名前が一致する⇔(他動詞)顔と名前を一致させる。
6「どんな内容をどう構成するか」
・「関係している」「つながる」「影響がある」の表現は、何と何がどの程度関係を持っているのかを、なるべく具体的に書くようにする。
・1つの段落は長くても250文字程度にする。
・思いついたことを書き連ねて行くと、混沌とした文章になってしまう。
時間の経過を伴う話は、その順番に書いた方が理解しやすい。
7「てにをは」(助詞)
・「に」と「で」
時間・存在 | 場所・行為 |
「に」 | 「で」 |
例)年内に販売する、周りに少なくなってきた | 例)関東で販売する、生涯現役で過ごしたい |
・不要な「てにをは」の混入を避ける。
「で」の混入→おでんでのだしは、地域によって異なる。
「の」の混入→全授業での出欠が確認させている。
「を」の混入→この用紙に記入をして、提出をしてください。
・必要な「てにをは」を省かない。
×資格取るため勉強してます。→資格を取るために勉強をしています。
8「読点をどこに打つか」
・読点は息継ぎ記号ではない。1つの文章で、大きな切れ目を示す。
・「私は」のように短い主語の後には、必ず必要ではない。
・「原因」と「結果」の間、「理由」と「結論」の間、「前提」と「結論」の間で打つとわかりやすい。
・時間や場所、逆接に変わるところに打つ。
・別の意味の表現と区別したい時
×今夜の11時だ。→〇今、夜の11時だ。
・ひらがな、漢字、カタカナばかりが続くとき。
・意味の固まりを読点で分断しない。
×列車から、外に出た彼が身体を縮めた。〇列車から外に出た彼が、体を縮めた。
9「表記と視覚効果にも心を配る」
・ホワイトスペースを活用する。
- 行間を適切に開ける
- 周囲にスペースをゆったり取る
- 小見出しの前や意味の大きな切れ目に、1行スペースを空ける
・漢字で書くか、仮名で書くか。
×家で母とは良く話す→〇家で母とはよく話す。
よくは「良い、悪い」の意味ではないので感じでは使わない。
他にも・・・
「所」は場所を表現 | 「言う」は口に出す表現 | 「見たら」は物を見るひょぐえん |
・横書きでも漢数字を使用する言葉
「一番」=最も | 人一倍 | 十数人 | 一人一人 | 数百件 |
*数えられる数字ではないので、横書きでも算用数字は使わない。
・セリフや考えは「」でくくる
・カッコを閉じる直前の句点は(。)省略する。
×「先が楽しみだ。」→〇「先が楽しみだ」 セリフで文章が終わるときは「先が楽しみだ」。
・「」を並べる時は、間に読点(、)を打たない。
・二重カッコ『』はセリフの中のセリフや、書名などに使う。
10「共感が得られるように書く」
・具体的なエピソードから入る。
・感動を押しつけない。
「とても」「非常に」「本当に」「強く感じる」「強く思う」は使いすぎない。
11「話し言葉の影響を避ける」
- 無意味な飾り
「になります」「に対して」「中」「上」
- 短縮表現
文頭の「なので」「結果」、「基本」広い意味であるので「総じて」に置き換える
- 逃げ腰表現
「かな」「みたいな」は、自分の発言に責任を負いたくない、言質を取られたくないという姿勢の表れ。
「部分」は、全体の話ではありませんと断って、異論が生じた場合に備える表現。
「そこまで」は、距離を表す表現→書き言葉では「それまで」に置き換える。
- ずらした表現
「余裕で」「普通に」は、話し言葉になる。
最後に
文章で人に文章を伝えるのは人生のあらゆる局面において重要です。文章術を身に着けるには、常識的な原理・原則の積み重ねです。
文章をスムーズに書ける技術は、仕事や生活で必ず必要になります。
皆様も今更聞けない文章力を身に着けて、快適な暮らしを送ってくださいね
コメント